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【体験談】30代で突然会社を辞めてから1ヶ月半で人生初の転職に成功

転職活動をいざ始めようと思うと、サイトにある膨大な企業の中から条件を見てエントリー、面接準備やスケジュール調整などなど・・・仕事と両立しながらできるのか??不安に思うほどやることがたくさん出てきます。

転職活動に集中したいけど、仕事をしながらだと心身ともに疲れそう、
でも何も決まっていない状態で会社を辞めるのはリスクがあるし、面接でも不利になったりしないかな。そもそも辞める準備って何をしておけばいいんだろう、、、

私自身も初めての転職で突き当たった、これらの悩みについて答えていきます。

本記事の内容

  • 転職活動をするなら在職中?退職してから?
  • 会社を辞めても面接で不利にならない理由
  • 退職後の転職活動でも、面接に影響がない理由
  • 退職前に絶対にやることリスト

実際に、私は33歳の時に新卒から11年勤めた会社を何も決まってない状態で突然辞め、人生初の転職、そして1ヶ月半後に転職先が決まり、年収150万アップしました。

転職活動をするなら在職中?退職してから?

在職中に活動する方がいいのか、退職して転職活動に集中した方がいいのか。
ネットでもこれらの悩みはよく見かけますが、ほとんどの場合は在職しながらの活動をおすすめしているかと思います。

ここに関して、結論を言いますが、
「どちらもで問題ない。自分のタイプにあった方法を選ぶべき」
というのが答えになります。

では自分はどっちのタイプなのか?
それぞれのメリット・デメリットをまとめていきましょう。

■在職中に活動するメリット

最大のメリットは収入が確保できていること。
また、もし気が変わって転職を辞めるとなった際にリスクがゼロであることです。

■在職中に活動するデメリット

なんといっても時間です。転職活動では会社を調べたり、職務経歴書を書いたり、エントリー企業に書類を提出したり、面接準備をしたりとやることがたくさんあります。
通常の業務をやりつつ、業務時間外に準備をし、面接が決まったら仕事の調整をしつつ有給を使って面接にいかなければいけません。

■退職して活動するメリット

こちらの最大のメリットはなんといっても「時間」です。

当然ですが、すべての時間を転職につぎ込むことができます。
転職エージェントを利用している場合は、土日や平日の夜などは予約も取りづらく面談の時間も分単位で決められてしまいますが
みんなが働いている日中にいけば自分のために比較的じっくりと時間を割いてくれます。
また、面接のスケジュールも他社との面接スケジュールのみ調整できれば心配事はなにもありません。

■退職して活動するデメリット

仕事を辞める訳ですから、後戻りはできません。
また一時的に収入もストップするので、数か月生活できる貯えが必要です。
また、転職活動が終始順風満帆であればいいのですが、書類で落ちることや希望の企業が見つからないなど壁にぶつかるなど多少なりとも波があります。
その際に精神的に不安に思うことも出てくるかと思います。

在職中に活動するのが向いている人

  • 長期スパンで転職活動を考えている人
  • なるべくリスクを取りたくない人
  • 仕事の調整が自分でつけやすい人
  • 転職するかまだ揺らいでいる人

退職して活動するのが向いている人

  • 短期で転職活動を終わらせたい人
  • いつまでに転職するなど転職の強い意志がある人
  • 仕事外の時間がとりにくい人
  • 仕事の調整が難しい人

仕事を辞めて転職活動をしたいけど、どうしても怖い、、、
という方は「休職」というのも一つの手だと思います。
無給にはなりますが、在職した状態で活動はできますので。

うつなどで休職している間に転職を決めて環境を変えることに成功する方もいますし、無責任に休職をすることはお勧めしませんが、特に職場環境や人間関係などご自身の精神面に影響する理由で転職を考えている場合が選択肢として考えてもよいかもしれません。
(※推奨しているわけではありません)

会社を辞めても、面接で不利にならない理由

結論としては、全く問題ありません

ぶっちゃけ「なぜ先に会社を辞めたのか?」という質問は、私が転職活動していた際に面接で何度かきかれました。
しかし、聞かれた面接で落ちた企業は1つもありませんでした。

それはなぜか?

質問者・面接者としては「なぜリスクを冒して辞めたんだろう?」というそもそもの興味があります。(日本企業では面接者自身が一度も転職したことのない人が多数います)
また、「もしかして早く辞めないといけない何かヤバイ理由があって辞めたんじゃ。。。」と思われている可能性もあります。

つまり「相手が納得出来る理由」さえ用意で来ていれば問題ないのです。

私が面接で聞かれた際は、

「仕事がいいタイミングで一区切りついたのと、すぐ次に新しいプロジェクトが始まる予定だったため、それに入ると半年は動けないので自分のキャリア設計を考えた結果、会社と相談して辞めました」

と答えていました。これについて深堀されたり何か突っ込まれたことは一度もありません。

しかし「自分はとにかく嫌すぎて辞めたい」「上司と喧嘩別れしたので面接では言いづらい」という方もいるかもしれません。
ですが、実際の辞めた理由を言う必要は全くありません。面接はあくまで自分の売り込みなのです。

私が実際に辞めた理由は、『人間関係と職場環境が嫌すぎて、後先考えずに辞めた』というのが本当のところです。
しかしそんなことをバカ正直にいう必要は全くないので、その当時の客観的な状況の方を理由として用意していました。

面接は自分という商品を売り込む営業です。
嘘をつく必要は全くありませんが、自分の価値を低く見せないためのセールストークは準備する必要がありますし
逆を返せば、それさえ準備ができていれば転職に関して不利だと思い込んでいる状況でも、悲観的になる必要は全くありません。

退職前に絶対にやることリスト

退職前にやっておいてよかったこと、準備しておくべきだったことをまとめました。

  1. 職務経歴書の作成
  2. 過去3カ月分の給与明細の取得
  3. 源泉徴収票の取得
  4. 退職の準備(仕事・辞める時期の決定)
  5. 退職の手続き

1.職務経歴書の作成

いくつかあげていますが、正直転職前にやるべきことの最重要はこれです。
後のものは、正直なんとでもなります。

これまでの自分の職歴をまとめるのは長く勤めていればいるほど案外難しいものです。ある程度は覚えていても、どの部署で何をどれだけやったか?職務経歴書にかけるような実績はなにか??棚卸をしていくのはなかなか大変です。

その際に役に立つのが社内資料や過去の人事評価の内容などありとあらゆる資料です。特に目標〇〇%達成、〇〇ポイント増、〇〇%削減など数字的な実績の記載には非常に役に立ちます。

2.過去3カ月分の給与明細の取得

面接に進む段階や内定をもらう際の提出書類として、給与明細の提出を求められることが多くあります。
今ではシステムで閲覧できる場合も多いと思いますが、事前に給与明細のダウンロード、もしくは人事への発行依頼をしておくと、その後の転職活動の際のやり取りがスムーズです。

3.源泉徴収票の取得

給与明細と合わせて、面接まで進むと多くの企業から提出を求められます。
退職後でも可能ですが、取得の方法を確認しておくのがベターです。
退職後も利用できるシステムからのダウンロードなどがある会社であればいいのですが、人事に申請してもらわなければならない場合はリードタイムも考えて発行の依頼を事前にしておきましょう。

4.退職の準備(身辺整理)

– 退職時期を決める
– 仕事をまとめる
– 退職の旨を会社に伝える
– 仕事の引継ぎ
– 退職の連絡、ご挨拶

5.退職の手続き

基本的には各会社で手順が用意されていますので、自分で何かを用意する必要はありません。
退職関連の社内書類、退職金・企業年金、会社への返却物などがまとめられているので、人事にリストがあるかを問い合わせ、あった場合はリストの通りに準備をしましょう。

さいごに、

転職をするのには体力と、それ以上にいろいろな決心が必要だと思います。
特に私のような30代以上で、気づいたら長年会社に勤めていた、という場合は非常に決断に勇気がいると思います。

転職はキャリアアップを目指して自分の能力を活かしてバリバリ渡り歩いていくイメージがあるかもしれません。
しかし、環境を変えたい、仕事を変えたい、働く場所を変えたい、働き方を変えたい、時間が欲しいなども立派な転職の理由です。

会社に残るのがベストな方もいれば、別の場所で再スタートすることがよい結果につながる方もいます。
転職が必ずしも正解なわけではありませんが、「自分は転職なんてできないから、同じ場所で働く以外ない」と悲観的になることは決してありません。

常に別の選択肢があると思いながら働くことが、心のゆとりにつながることもあるので、ぜひ転職を検討されている方は楽しんでチャレンジしてみてください!
 

転職の面接で必ず聞かれる「転職理由」の答え方について、以下の記事で紹介しています。

面接で使える失敗しない転職理由の答え方