いざ「職務経歴書」を書き始めようとすると、
- 職務経歴書の書き方が分からない…
- 自分にはスキルやアピールできることがないから転職は無理なんじゃ…
- やりたいことが決まってない…
- 他の人はどんな風に書いているの?
といった不安になりますよね。
この記事ではこれらの悩みについてお答えしていきます。
本記事の内容
- 実績や特化したスキルがなくても、問題ありません
- 書くためのポイント7つ、お教えします
- やりたいことがない場合、入り口になる職種を選ぶ
- 実際に私が使った職務経歴書お見せします
Contents
実績や特化したスキルがなくても、問題ありません
誰にも負けないスキルや、自慢できるような素晴らしい仕事の実績がなくても、大丈夫です。
なぜなら、転職は戦略で結果を大きく作用するものだからです。
歴史には詳しくありませんが、不利な戦況から戦略によって大勝利をもたらした。という史実があったりしますよね。
もちろん、素晴らしい経験値があれば大きな強みとなります。
ただ、そうではないという方も、これまでの毎日コツコツ仕事をしてきまて、大きな失敗や小さな成功、いくつも積み重ねてきたはずです。
自分にとっては大した内容ではなくても、他人からしたら価値のある、ということは往々にしてあります。
私は、全く仕事人間ではなかったので浅い知識しかないし、ずっと下っ端でマネージメントなんてしたこともありませんでした。
ただ、とにかく転職がしたくて何も決まる前に会社を辞めました。(参考:会社を辞めてから1ヶ月半で人生初の転職に成功した話はコチラ)
しかし、それでも年収150万アップの転職先を決めることが出来ました。
それはなぜか?
転職は、攻め方と、自分の見せ方で結果が大きく変わる
と気づいたからです。
そうはいっても、
今まで雑用しかやってなかったし…
営業だけど成績がよくなかったから無理。
などと思ってしまう気持ちはわかります。
繰り返しですが、
転職は戦略です。何を求めて、どこを攻めるのか。
ここが肝になります。
何を求めて転職をするのか?ここを自分の中でしっかりと明確にしてください。
そこが曖昧だと自身の戦略が決まらないので、企業とのマッチングが難しくなります。
職務経歴書を書くために大事なポイント7つ
- その①:30代の転職で求められているものを理解する
- その②:転職の戦略を作る
- その③:具体的な数字や実績を入れる
- その④:不要なことは書かない
- その⑤:アピールしたいスキルを明確に表現する
- その⑥:自身満々に書く
- その⑦:人に見てもらう、人の職務経歴書を見せてもらう
その①:30代の転職で求められているものを理解する
30代の転職で求めらているものは以下の2つに尽きます。
- マネージメント・リーダーとしての経験
- 即戦力
マネージメント・リーダーとしての経験
30代になると誰かの支持で完璧にできた仕事よりも、自分が主導して仕事をすることを求められます。
ただ、30代といっても日本企業でマネージメント経験している方は多くないのではないでしょうか。
しかし、経験がないからといって落ち込む必要はありません。
マネージメント・リーダーを任せる素質があるか?をアピールできれば問題ないのです。
メンバーの1人としてやった仕事でも、「この部分は自分が結構意見を言ったたな」というものがあれば、自分にフォーカスして書いたり、または自己マネージメントについてを書けばいいのです。
即戦力
20代のうちの転職ではポテンシャルなど込みで見てもらえますが、30代はこちらからいちいち指示を出さなくても問題ない社会人スキル・職業スキル、さらには結果を出す人が求められています。
どのように考えて仕事をした結果がどうであったか。
など、現場に入ってその人が働いていることがイメージできるような内容をまとめると伝わりやすくなります。
その②:転職の戦略を作る
さきほども書きましたが、ここが最も重要です。
自分が「何をもとめて」「何を優先にして」転職するのか、改めて考えてみてください。
給与アップが最優先の場合、
今までの経験やスキルを活かす職種やポジションを探すのがベターです。
給与アップは基本的には即戦力が一番求められるので、これまでの実績について前面にアピールしていきましょう。
人間関係など職場環境の変化が最優先の場合、
応募した会社やポジションにとっていかに自分が適応できるか。スキル、人間力、対応力など会社員としてのバランス力が重要になってきます。
新しい職種や業界へのチャレンジが最優先の場合、
これまでの職種の経験値というよりも、自分がどう考えて取り組んだのか?仕事への取組みへの応用をアピールするのがよいでしょう。
あれもこれもと思ってしまいがちですが、すべてを満たす企業を探そうとすると、そもそもなかったり、書類で落ち続けてしまうなど、厳しい道のりになるでしょう。
例えば優先度が1番でないならば、給与は現在と同じくらいならOKなど、最低ラインは決めつつ、優先順位的には求めすぎない方がよいでしょう。
その③:具体的な数字や実績を入れる
当然ですが、面接官はあなたが今までやってきたことを知りません。どんなに凄い実績でも、あなたからの具体的な提示がないとピンとこないのです。
例をあげます。
私は●●をすることで業務の改善をしました。
がんばったことは分かりますが、「へぇ~」という感じですよね。
私は●●をすることで業務の遅延率を10%改善しました。
どうでしょうか?
少し具体性が増しましたよね。でも、10%がいいのか悪いのか、まだちょっとふんわりしていますね。
私は●●をすることで業務の遅延率が30%だったところ20%にし、結果的に10%改善することができました。
具体的な数字を提示することで、より具体的に仕事の影響力がわかります。さらに、どうやって成功できたのか?そもそも何故その課題に取り組もうと思ったのか?興味もわきますよね。
社内のデータとして具体的に提示できない場合は、2番目の例のような、「●倍」や「●%アップ」といった内容でも問題ありません。
また、このように具体的な数字を記載することで、食いついてもらうための「ネタ」を仕込むのです。
特に食いつきそうだな、という数字についてはしっかりエピソードを準備しておけば、面接もスムーズに受け答えができます。
その④:不要なことは書かない
当たり前のようですが、意外とできていないことが多いです。
書き始めると、いろいろとアピールしたくなってしまうのですが、面接官が書いたことを事前に全部じっくり読んでくれる訳ではないことを頭に入れておきましょう。
転職の面接は人事の方以外にも、現場の方が実際に面接官として出てきます。日常の業務の中どこまで読んでくれているか、また多忙な中でサラっと読んでもアピールできる内容にしぼるべきです。
すばらしい実績があったとしても、その前にだらだらと無意味な内容が長々と書かれていたら、読み疲れてしまいますよね。
その⑤:アピールしたいスキルを明確に表現する
作文のように、やってきた業務をつらつら書いてしまう場合がありますが、これはよくありません。
職務経験書は「あなたはいったい何ができる人なのか」をアピールするためのツールです。
自己PRや職業の経歴にいたるまで、それぞれ「どのスキルをアピールするか?」を具体的にイメージして、絞って書いていくと、一貫性のある内容を書くことができます
その⑥:自信満々に書く!
ふざけているようですが、かなり大事です。
何人かの職務経歴書を添削したことがあるのですが、ある友人の当初の職務経歴書は、営業事務職としてやってきた彼女の経歴への自信のなさが見事に職務経歴書に出ていて、業務についても表面的で何をしてきたのか分からない内容でした。
自信のない職務経歴書は、内容も一貫性がなくなります。
そもそも自信のない人を面接官が取りたいと思うか?そこに尽きると思います。
私も最初に書いた職務経歴書は、自分のスキルに自信がなさすぎて、薄い内容を書いてしまっていました。
しかし、別に今の職場の人や上司に見せるわけではないのです。少し大げさくらいを意識して、堂々と書いてしまいましょう!
その⑦:人に見てもらう、人の職務経歴書を見せてもらう
自分のキャリアや文章をを客観的に見るのはなかなか難しいですよね。
そこで、あなたの職務経歴書を見てもらう人は、以下のポイントで選んでみてください。
- 自分の職場以外の人(詳しく自分の仕事を知らない人)
- 可能であれば転職経験のある人
よし!しっかりとアピールできるエピソードも入れたし、完璧!
と思ってみても、第三者に見せてみると、
うーん、そもそもこの仕事って何について言っているの?
この言葉ってどういう意味??
といったことが、かなりの確率であります。
なので、「あなたの仕事をよく知らない人」が読んだときにどう見えるのか?
ここを指摘してもらえる人に見てもらうと、客観的な意見がもらえます。
知り合いに見せるのはちょっと恥ずかしい、、、
という方は、転職エージェントを使うといいでしょう。
私は初めての転職だったので、エージェントを使ってエピソードの棚卸から、添削までをお願いしました。
その中で、この経験はこのスキルも言えるし、このスキルもアピールできる、といったプロの視点から客観的な意見がもらえるので、自信のない方はエージェントを使うとよいと思います。
>> 【保存版】大手転職で実際に使った転職エージェントと転職サイト8選
やりたいことがない場合、入り口になる職種を選ぶ
明確にやりたいことがあって転職をする場合はいいのですが、以前の私のように漠然と
転職したいんだけど、何かやりたいことがある訳じゃないし、どうやって企業を選ぼう・・・
という場合、食いついてもらえる職種・スキルで転職するというのも一つの方法です。
私は最初の会社で最後に経験したマーケティングの仕事を学んでみたかったのですが、1年足らずの経験だったため、なかなか書類が通りませんでした。
逆に、特別やりたいわけではなかったものの、Eコマースの職種のオファーが多かったため、自分のアピールスキルはそこなんだと思い、Eコマースの職種を入り口に、後々ポジションを変えればよいと方向転換をしました。
何が正解ということはないので、一つの戦略的な入り方として検討してみるといいと思います。
実際に私が使った職務経歴書をお見せします
いろいろと書きましたが、私自身職務経歴書を書く際に最も役に立ったと思ったのは「実際の転職成功者の職務経歴書を見せてもらった」ことでした。
一部個人情報や会社の特定ができるような内容を修正しましたが、基本はそのまま掲載します。かなり恥ずかしいのですが、、、少しでも参考にしていただければと思います。
いかがだったでしょうか?
「ドヤ感」すごくないですか??w
今まで何もやってきていなくて自信がない・・・と思っていた人間の職務経歴書とは思えませんよねw
これが大事なんです!!
何度も言いますが、本当にこれは大事です。
なんかこの人すごい・・・!
こう思ってもらって第一歩です。
実際に転職に成功した人の職務経歴書を見せてもらいましたが、みんなドヤ感溢れる内容で、すごいことやってきたんだなぁ!と感心してしまう内容でした。
なんかすごい。ちょっと話を聞いてみよう。
と思ってもらうことが大事なんです。
(よく見ると、あまり書くことがない経歴は無理やり書いていたりしますが)いかに自分は頑張ってきたか?また、私の場合は部署異動が多くて書きにくかったのですが、逆に経験が多いという形で、ドヤ感を出して書いています。
自分の書類についてあまり詳しく語るのは恥ずかしいので、参考程度にチラっと見ていただければと思います。
さいごに:転職は戦略をもって準備しましょう
転職は「何を求めて、どこを攻めるのか。」この戦略をしっかりと決めましょう。
その戦略に合わせた形で職務経歴書を書けば、一貫した内容となります。
もし転職が初めて、または戦略がわからない。方向性が決められない。ということであれば、転職エージェントに相談することをオススメします。
彼らはプロなので、ゼロから整理してくれますし、スキルやエピソードの棚卸もしてくれます。
また、職務経歴書も深堀したり、わかりやすく添削してくれますので、使わない手はないと思います。
エージェントは助けてもらうといいよりも「どう利用するか?」の観点が大事なので、不安に思う部分や自分でやるには面倒な部分などはガツガツ利用してしまっていいと思います。
転職活動を楽しむ気持ちで、駆け抜けてみてください!